NPO本の学校「知のネット山陰」まちづくりフォーラム 8月16日(土)13:30~16:00(米子・「本の学校」2階多目的ホール)
本の学校のある米子市では、文化活動に取り組む市民・団体による粘り強い運動と多くの市民の支持によって、市の公会堂の耐震改修、市図書館・美術館の拡張改修が相次いで整えられた。そこで、まだお盆休みの8月16日、山陰在住の会員で設置した「知のネット山陰」により、これら文化施設の今後の活用と市民参画を考える研修会を開催した。講師は、帝塚山大学名誉教授の中川幾郎氏。元豊中市職員で、公共施設・文化政策が専門で、まちづくりや図書館活動にも詳しい。
中川氏>文化活動を「市民の文化権の保障」「都市政策としての文化振興」の両面から考える必要がある。そして分権時代の自治体政策として「文化条例」を整備すべきだ。文化活動は暇や金のある人のためという間違った認識があると、財源に苦しい時、文化振興の予算は真先に切られ、施策の重要性が顧みられなくなる。文化権は世界人権宣言や国際人権規約にも保障された、人の生きる権利の一つであり、公共の文化施設はすべての人に等しく開かれていなければならない。図書館の公共性をきちんと保障していくためには、指定管理者制度では不可能だ・・・など、刺激的で示唆に満ちた講義をいただいた。