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学びの場拡充事業

【文藝学校】第17回「文藝学校」講演会 のお知らせ

広島大学大学院文学研究科では、文学・語学系の教員を中心として「文藝学校」と名づける活動を展開してきました。今年も4つの講義をご用意して皆様をお待ちしています。
文学・哲学・歴史学などに興味のある方、文学部志望の高校生の皆さんも受講していただけます。

今年も「文藝学校」講演会を開催します。今年のキャッチフレーズは、「人文学は、暖かい。」寒い季節ではありますが、皆さまお誘い合わせの上、ふるってご来聴ください。

第17回「文藝学校」講演会

●日時 2019年 12月7日(土) 10:30~17:00
●会場 本の学校 2階 研修室
     (鳥取県米子市新開2-3-10/TEL:0859-31-5001)
●受講料 無料

主催:広島大学大学院文学研究科/特定非営利活動法人 本の学校
共催:(株)今井書店グループ・「本の学校」郁文塾

文藝学校チラシ

第16回「文藝学校」講演会

演題1

10:40~11:40

クリスマスには『クリスマス・キャロル』を読もう

業突く張りの欲張り爺さんエベニーザ・スクルージは、クリスマス・イヴの晩にマーレーの亡霊と出会い、予告された三人の幽霊の訪問を受けます。それによって今までの所業と冷淡で無慈悲な心を自ら悔い改め、クリスマスの朝を迎え、その聖祭を慈善心をもって祝い、「クリスマスの祝い方を一番知っている」と言われるまでになります。人間の本質など一夜にして変わるものかと毒づく人もいますが、クリスマスが廻ってくるたびに、このお話を思い出したり、読んだりする人が世界中にはたくさんいます。今年はその理由に迫ってみましょう。

講師:今林 修(広島大学大学院 欧米文学語学・言語学講座 教授)

 

演題2

11:50~12:50

レバノン南部の都市ティール郊外の壁画地下墓T.01とその碑文

ティールとは古代フェニキアの都市テュロスのことです。この街の海岸部の遺跡は現在,世界遺産に指定されていますが、そこからわずか3km東の標高70mほどの丘陵地にある1世紀から4世紀の地下墓群は、まだほとんど研究されていません。そんな中、日本隊は見事な壁画が描かれた地下墓を発掘調査しました。その壁画と碑文の意味をみなさんと一緒に解き明かしてみたいと思います。

講師:前野 弘志 (広島大学大学院 歴史文化学講座 教授)

 

演題3

13:40~14:40

『伊勢物語』第23段 「筒井筒」を読む

『伊勢物語』第23段「筒井筒」は、高等学校の入門期の古文教材としておなじみです。幼なじみとの恋を実らせて結婚した男が、女の親が亡くなって不如意になると他の女性のもとに通うようになりますが、男が出て行った後、夫の身を案じる歌を詠む妻の姿を見て心を入れ替えます。しかし、その後も男は新しい女のもとを訪れ、その不作法なふるまいに幻滅するという内容です。特に後半の男の行動に不可解な点があるこの話をどのように読むべきか、じっくり考えてみたいと思います。

講師:妹尾 好信(広島大学大学院 日本・中国文学語学講座 教授)

 

演題4

14:50~15:50

『ライ麦畑でつかまえて』の後景―翻訳者 野崎孝の青春―

J.D.サリンジャーのTHE CATCHER IN THE RYEの名訳で知られる野崎孝は青森県弘前の人。東大卒業後、復員した彼は旧制弘前高校の英語教諭となる。在職中に同僚の哲学教諭関戸嘉光の辞職強要事件(レッド・パージ)がおこる。野崎は新制の一橋大学に転任することが決まっていたが、身を張って関戸を擁護する。野崎と関戸はその後も長い交流を重ねる。この事件が野崎に与えた影響を推測することで、「ライ麦畑でつかまえて」の後景を眺めてみたい。

講師:河西 英通(広島大学名誉教授・森戸国際高等教育学院 特任教授)

 

受験相談会 16:15~17:00

 

■お申込み・お問い合わせ先

NPO法人 本の学校

PDFをダウンロードし2枚目の申込用紙に必要事項を記載の上で事務局までお送り下さい。必要事項の記載があればメールでもお申し込みは受け付けております。

第15回文藝学校詳細・お申込み用紙

TEL:0859-31-5001
FAX:0859-31-9231
E-mail:b-schule@imaibooks.co.jp

【参加申込み方法】
2018年8月23日(木)までに電話、FAX、メールのいずれかによりお申し込みください。
FAX、メールの場合は、以下の必要事項をご記入ください。
必要事項: 氏名(よみがな)、学校名(大学生、高校生の場合)

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