<参加受付中!>第20回「広島大学文藝学校」

学びの場拡充事業

【文藝学校】第16回「文藝学校」講演会 のお知らせ

広島大学大学院文学研究科では、文学・語学系の教員を中心として「文藝学校」と名づける活動を展開してきました。今年も4つの講義をご用意して皆様をお待ちしています。 文学・哲学・歴史学などに興味のある方、文学部志望の高校生の皆さんも受講していただけます。

今回は、定番の日本文学語学と欧米文学語学の講演に加えて、歴史文化学(西洋史学)の講演が予定されています。今年のキャッチフレーズは、「人文学は、半端ない。」です。暑い季節ではありますが、皆さまお誘い合わせの上、ふるってご来聴ください。

第16回「文藝学校」講演会

●日時 2018年 8月25日(土) 10:30~17:00
●会場 本の学校 2階 多目的ホール
     (鳥取県米子市新開2-3-10/TEL:0859-31-5001)
●受講料 無料

主催:広島大学大学院文学研究科/特定非営利活動法人 本の学校
共催:(株)今井書店グループ・「本の学校」郁文塾

文藝学校チラシ

第16回「文藝学校」講演会

演題1

10:40~11:40

デュマ『モンテ・クリスト伯』—「それは、震えるほど美しい復讐劇。」

日本では『巌窟王』のタイトルでも知られ、演題の中で引用したキャッチ・コピーがついた連続テレビドラマが最近放映された『モンテ・クリスト伯』は、フランス小説の古典であり、たちまちのうちに数多くの言語に翻訳され、数え切れない翻案が、世界中いたるところでさまざまなメディアを通して、今日まで発表され続けてきました。今回は、近年急速に再評価が進んでいるその作者アレクサンドル・デュマと、この復讐劇が提起するさまざまな問題を紹介します。

講師:宮川朗子(欧米文学語学・言語学講座 教授)

 

演題2

11:50~12:50

ジェイン・オースティンの写実と英語の素晴らしさに触れる

夏目漱石は『文学論』(1907)の中で、「Jane Austenは写実の泰斗なり。平凡にして活躍せる文字を草して技神に入るの点に於いて、優に鬚眉の大家を凌ぐ。」とジェイン・オースティン(1775-1812)の写実力と言語芸術を絶賛しています。その例として漱石が取り上げました『高慢と偏見』(1813)を題材に、イギリスを代表する女流作家の写実と英語の素晴らしさに触れてみようと思います。時間がありましたら、中野好夫(1960)の名訳をはじめ、富田彬(1950)、阿部知二(1963)、伊吹知勢(1969)、中野康司(2004)、小尾芙佐(2011)、小山太一(2014)、大島一彦(2017)などの翻訳についても話してみたいと思います。

講師:今林修(欧米文学語学・言語学講座 教授)

 

演題3

13:50~14:50

古代地中海世界における呪詛文化

人の心は必ずしもきれいなものではありません。他人に仕返しをしたい、思い知らせてやりたいと思うことは、誰にだってあることです。古代にもそのように思った人はたくさんいました。その痕跡が、呪いの文句が書かれた鉛の板です。2010年にレバノンの地下墓から発見された呪いの鉛板を解読することによって、二千年前の人々の心の闇を覗いてみましょう。

講師:前野弘志(歴史文化学講座 教授)

 

演題4

15:00~16:00

「この世をば~」から1000年―藤原道長の和歌を読む

藤原道長(966-1027)は平安時代を代表する政治家で、摂関政治の最盛期を現出させた人物です。彰子(一条天皇)・妍子(三 条天皇)・威子(後一条天皇)という3人の娘を3代の天皇の后とし、外戚として権勢を極めた道長が、寛仁2年(1018)10月、十六夜の月 を見ながら「この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」と詠んだことはあまりにも有名です。今年2018年は、それから ちょうど1000年。道長は他にもいくつもの歌を残しています。紫式部・和泉式部・藤原公任ら当時の著名人たちと読み交わした和歌を読んで、1000年前に思いをはせながら、大政治家道長の人となりをうかがってみましょう。

講師:妹尾好信(日本・中国文学語学講座 教授)

 

受験相談会 16:15~17:00

 

■お申込み・お問い合わせ先

NPO法人 本の学校

TEL:0859-31-5001
FAX:0859-31-9231
E-mail:b-schule@imaibooks.co.jp

【参加申込み方法】
2018年8月23日(木)までに電話、FAX、メールのいずれかによりお申し込みください。
FAX、メールの場合は、以下の必要事項をご記入ください。
必要事項: 氏名(よみがな)、学校名(大学生、高校生の場合)
申込締切:2018年8月23日(木)

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